先日のこと。
お迎え頂いた作品のタイトルにご興味をもって下さったお客さまがいらしたので、Crystal Tearsさんに その作品についてのお話をお伺いいたしました。
キラキラと輝く 美しく優しい作品に込められた物語りを、お届けできますと幸いです。
Andart様より、お客様との物語を聞かせて頂くたびに、
作品への想いもふかいふかいものへと近づいていきます。
今回、作品についてのエピソードを…と、
お話しを頂き、綴らせて頂きました。
口下手な自分の拙い文章ではありますが、
素直な言葉で表現させていただきました。
お目を通して頂けましたら幸いです。
◆生まれるキッカケ◆
いろいろなことに気付く、というのは、結構大変だ。
人の気持ちや物事の異変。
普通、気づかない。と、いわれている所で、
立ち止まったり、触れにいってしまったり。
痛みと呼ばれるものの、ふかいふかい所まで、もぐってしまうと、
なかなか抜け出すのは、むずかしくなってしまう。
かろやかな切なさで済めばいいものが、
身体中の水分が全て出てくるんじゃないかと思うほど、
涙がボロボロと出てきてしまうときがある。
そんな時、
“ずっとここにいちゃ、いけない”
と、指先に針を持つ。
それは、こころの修復時間のようなものかもしれない。
ばらばらと落ちていく涙を、ビーズという素材に託して、
1粒1粒縫い付けていくと見えてくるカタチ達。
たくさん溢れた分だけ、
キラキラとした輝きに近づいていく時間は、
モヤモヤをキラキラへ…つくりかえてゆく時間です。
◆作品title:「ココロからの便り」‘手放していい’◆
気がかりで、かなしくて、やりきれない。
そんな気持ちから、コロンと。
ポロポロ落ちる涙から、
生まれ変わってきた作品のひとつ。
いつもより、かなしみの成分をたっぷりと含みながらも、
キラキラとひかるブローチは、ゆるり、ゆるりと。
“あたたかい気持ちやしあわせを感じる時間へ、飛んで行ってね”と。
風船に見立てて、願いも一緒に仕立てた、思い入れの深い作品でした。
Crystal Tearsは、
時としてかなしみを原動力に、
心を可視化します。
それは、私の日常であり、
ネガティブと称される気持ち達に、
やさしい時間が寄り添いますように…という
涙から生まれた願い事でもあるからです。
今回お客様から、Andart様にて、
作品に細やかな気持ちを感じて下さっただけでなく、
ネットの海を通して、想いを伝えて下さったことがとても嬉しかったです。
お客様からの、言葉や時間というものは、
作家にとってかけがえのない宝物のようなものなのです。
理解や共感というご縁を、ありがとうございます。
このあたたかい出来事が、
次の作品づくりの想いへ滲んでいくように感じます。
Andart様で起きる時間というのは、星空のようですね。
お客さんも、作家も、お店の人も、
それぞれに優しくひかっていて、
誰を欠いても成り立たたない、素敵な居場所。
そんな場に、作品という想いのカケラを通して、関わらせて頂き恐縮です。
これからも、キラキラひかる作品と一緒に、時を通わせて頂けました幸いでございます。
かわもと りさ
海と宇宙と鉱物とカフェ
Andart
Blogテーマ:アート・デザイン